写真術 No.3 アップを撮る・その1 | 風呂猫 [CAT PHOTO ART]

写真術

写真術 | No.3 アップを撮る・その1

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あなたは、自分のカメラの取扱説明書をじっくり読んだことがありますか。たぶん、ほとんどの方は「ノー」とおっしゃることでしょう。

でも、どうぞご自分のカメラと取扱説明書を持ってきてください。いい猫写真を撮るために、ふたつだけ確認していただきたいことがあるのです。

ひとつは、「自分のカメラの撮影範囲」つまり、どこまで写るかということ。

一眼レフの場合はレンズを覗いて見たそのままが写りますが、コンパクトカメラなど、ファインダーとレンズが別々になっている場合、ファインダーで見た範囲がそのまま写るとは限りません。レンズとファインダーの位置がずれているので、近くのものを撮る時、誤差が出てしまいます。

ファインダーで見たときは猫の顔全体が見えたのに、出来上がりは耳が切れてしまった。これはファインダーの位置がレンズより上にあるために見えていたはずのものが、実際には切れて写るのです。(一眼レフの場合はこういうことは起こりません)

取扱説明書を見ると「近距離補正マーク」という項目で、近距離で撮る場合の補正マーク位置(ファインダーをのぞくと見える線)が示されています。近距離で撮影する場合はこの位置に入るように撮るようにすればよいのです。