招き猫は、どっかと一ケ所に居すわって動かない方がいい？それもまた真理かもしれない。しかし、もし招き猫にいのちがあるとしたならばどうだろう。彼らは、動き、散り、集まり、時に死に、時に産まれ、とどまる所を知らない。福そのものが、永遠的絶対的性質のものでないとするならば、招き猫もまた同じく相対的存在であろう。生きてはつらつとした招き猫たちが、押し合いへし合いしながら私に福をいく百万持ってくる。ある日の私の楽天的な夢である。

作品番号

43

作品概要

・高さ／26cm ・素材 ／陶

鈴木浩明 / Hiroaki Suzuki

前衛陶芸作家

プロフィール

ジャンル：陶芸

教える立場でなく、自分の作品を売って生計を立ててゆきたいという願望から　アメリカ在住を断念。瀬戸で今までのウイークポイントであった食器製造技術を修得。その後様々な困難の中、やっぱり自分らしい作品はその背後にメッセージを持ったオブジェ、インスタレーションであると確信。1999年、2000年と米沢、山形で売らない個展、見せる個展を開く。マザーテレサ、レーナマリア、星野富弘、三浦綾子を敬愛し、世界に、精神世界に大きな影響力を及ぼす前衛陶芸作家を目指し日々努力を重ねている。作品のテーマはいのち。このテーマは生涯変わらない。
1964年　岐阜県土岐市駄知町に生まれる
1983年　米沢興譲館高等学校卒業
1985年　土と運命的に出会う
1986年　個展、ギャラリーピエロ、米沢第12回東北現代工芸美術展入選
1987年　個展、ギャラリーピエロ、米沢
1988年　千葉大学園芸学部造園学科卒業、アメリカ留学に旅立つ（陶芸専攻）
1989年　梶谷ばん作陶助手
1990年　二人展、Wehrleアートギャラリー、オハイオ
1991年　オハイオスティツフェアー美術展　優勝
1992年　カリフォルニア州立大学ロングビーチ校大学院入学
1993年　908ロングビーチギャラリー公募展優勝、グループ展 The Orpheum、ロングビーチ
1994年　第19回愛知県文連美術展入選
1995年　愛知県立窯業技術高等専門校卒業 資格技能士補取得
1996年　米沢市万世牛森に築窯独立
1999年　第2回ユーモア陶彫展99”土岐市　入選。個展、よねざわ市民ギャラリー ドリーム、米沢。二人展、ワールドハウジング展示場、山形
2000年　第7回BONSAIの器展　入選。現代茶陶展、土岐市　入選。立体オブジェ・あたたかなかたち、一関市、入賞候補作。第８回日本現代陶彫展2000 陶彫展賞入賞、土岐市。