2004年出展作品

練り込み陶箱招き猫 -大賞受賞作品-

作品番号
81
作品概要
幅23×奥行23×高さ28cm 素材:陶器

水野教雄 / Noriwo  Mizuno

陶芸家

プロフィール

・日展 会友 入選 26 回
・中日賞 受賞
・日本新工芸家連盟 評議員
・第13回日本新工芸展 審査員
・第18回日本新工芸展 審査員
会員賞 受賞2回
佳作賞   受賞
工芸賞受賞2回
・オーストラリア展 参加
・日本現代工芸美術展 入選4回
・日 中 国 際 陶 芸 展
入選6回、奨励賞、受賞
・イタリア・ファエンツァ国際陶芸展 招待出品 4 回
・朝日陶芸展 入選 6 回 '78 賞 受賞
・親子作陶展 昭和 51 年開催
同    昭和 59 年開催
同    平成 2 年開催
・作陶展 昭和 53 年開催
同  平成 7 年開催
・世界デザイン博覧会 出品
・瀬戸市文化センター企画作品展 平成2年開催
・瀬戸市内今村橋親柱オブジェ 平成2年製作
・瀬戸市内高齢者総合福祉施設ウィローふたば玄関ロビー陶壁平成9年製作
・尾張旭市勤労福祉会館 玄関ロビー陶壁平成9年製作
グループ展 数回
1950年4月19日生
1972年 名古屋造形芸術短期大学彫塑専攻科卒業
1972年〜1973年 名古屋工業技術試験所で釉薬の試験 作暦

第5回日本招き猫大賞

第5回「日本招き猫大賞」は、2004年9月に開催した第6回平成の招き猫100人展に出品された作品の中から、来場者、インターネットでの投票と審査委員の選考の結果、水野教雄作「練り込み陶箱招き猫」に決定しました。

受賞理由

 日展会友であり数々の大賞受賞歴がある水野教雄さんは、古く中国から伝わった練込み技法をベースに、瀬戸の土で確固たる作風、地位を築かれた、名実共に瀬戸陶芸界のリーダーです。
 しかし一般的には、これほどまでの肩書きをもった方は前衛的であったり、抽象的であったりする、いわばオブジェ的なアート作品が多い中、招き猫という親しみ易いテーマにここ数年取り組んでこられた結果、瀬戸陶芸の技との融合で、今回の作品はその集大成ともいうべき今後の瀬戸の地からの可能性を予感させる作品となりました。
 愛・地球博のサブテーマ「人生の“わざ”と知恵」ART OF LIFEを1,300年のやきものの歴史の中で名実共に育んできた瀬戸の今後に、大きな期待をしたいと思います。
鈴木 政成(平成の招き猫大賞 審査委員長)

大賞受賞者個展

大賞作家・水野教雄さんの個展は「第10回 来る福招き猫まつりin瀬戸」期間中の2005年8月6日・7日の両日、愛知県瀬戸市の新世紀工芸館のギャラリーで開催しました。

 

これまで作った招き猫は全て練り込み技法を使って作っています。練り込み技法とは、古く中国の唐代から始まる技法で全体にある模様は書いたものではなく、金太郎飴の様に白、茶、黒等、様々に発色する粘土を組あわせて、模様を作りそれぞれを作品にしたものです。今回受賞した招き猫は、飾るだけではなく(水盤とか物入れにも使えるように)用を兼ね備えた作品を作りました。