2019年出展作品

笑門来福

この大きな口を開けた猫は、笑いの門と令和の御挨拶の舞台を兼ねたものです。そこで猫が舞台に座り両手を広げての口上です。
「例え時が移ろうと我らの使命は招き猫、笑いの舞台に参上し令和に福を招きます。我ら一同これからも、隅から隅までずずずいっと、乞い願いあげ奉りまする~。」と述べているところです。後ろでは舞台幕や屏風の影からお客様の様子を見たり、口上をのぞいたり、自分の出番を待ちきれずに舞台に出ようとしたりで舞台裏は忙しそうです。

作品番号
20
作品概要
和紙、粘土 幅45 x 奥行58 x 高さ58cm

菊池美登利 / Midori Kikuchi

造形作家

プロフィール

毎年開催されます「にっぽん招き猫100人展」は、私の制作の励みとなっております。招き猫に限らず猫を演出する小物も手掛けておりバッグ、ブローチなども制作しています。また郷土伝統である長崎刺繍のボランティア活動にも参加させて頂いており、その技術も作品に活かしていきたいと思っています。
現在5匹の猫と暮らしておりますし長崎と言う街は街中に猫が多いところです。その仕草や表情より作品のアイデアやヒントを得ています。
これからも沢山の猫たちを創っていきたいと思っています。

長崎生まれ長崎育ち
地元の高校を卒業し地元の企業に就職しました。
猫を制作する様になったのは私の趣味の古布屋さんで猫の人形に出会った事がきっかけでした。とても可愛い猫でしたので自分なりに工夫して素材を変えたりいろいろ試しました。
結果、今の和紙と粘度を使ったかたちになって来ました、最近は紙と布以外、新しい素材にもチャレンジしています。

020_菊池美登利_笑門来福