写真術 | No.5 風呂猫の由来
*もりわじん作「風呂猫」
私のスタジオの名前は「風呂猫」。文字のまんま、フロネコと読みます。電話だとよく某宅急便会社さんと間違われます。
「どうして”風呂猫”なんですか?」どこへ行っても必ず聞かれるのですが、答えはいたって単純で「お風呂(温泉)と猫が好きだから」。
寒い日に湯船に肩まで浸かって手足を伸ばすとき、陽だまりの中でぐっすり寝ている猫を見るとき、なんとも言えない心地よさがこみあげてきます。ささくれた気持ちや心配事がスッと溶けていく瞬間を、私は「なごみ」と呼んでいます。そしてそんな気分になれるような写真やアートを世の中に送りだして行きたいと思っています。
さて、そんな風呂好き、猫好きがこうじて、それまで住んでいた東京から群馬県嬬恋村に引っ越して来てもう14年目(2011年6月現在)になります。雄大な浅間山の麓に位置し、真冬は零下20度近くになる寒さの厳しいところですが、温泉天国・群馬の中でも名湯と名高い草津温泉や万座温泉にちょくちょく行けるのはありがたいこと。引っ越してから4匹に増えた猫も、豊かな自然の中で飛び回っています。
写真は友人の生命形態作家もりわじんさんの「風呂猫」。偶然にも同タイトルの作品を創っていたのが縁で知りあいました。「なごみ」感あふれる作品で見飽きません。