写真術 | No.12 ピントを合わせる
「ありゃ、ボケボケだ!?」最近のカメラはオートフォーカス機能がついているので、特に意識しなくてもたいていはピントが合うはず。それでもボケてしまう失敗は、撮りたいものが真ん中に納まらず、ファインダーの左右にある時に起こります。これを「中抜け現象」と言います。
これは、ピントがフォーカスフレームに合うように設定されているからです。(取扱説明書でフォーカスフレーム(またはゾーン)を確認しておきましょう)フォーカスフレームとは、ピントを合わせるポイントエリアで、ファインダー中央部に罫線で示されています。ここから外れたところはピントが合いません。
猫が画面の右端にいる構図の写真を撮る場合を例にとると、中央のフォーカスフレームが猫から外れているので、そのままシャッターを押してしまうと、ピントが猫ではなく中央の背景に合ってしまいます。
これを防ぐには、フォーカスロック撮影という手法を使います。まず、猫が画面の中央に来るようにカメラを動かし、ピントを合わせて、シャッターボタンを半押し(カメラによって操作方法が異なるので、取扱説明書で確認してください)し、そのまま元の位置まで戻します。そしてシャッターボタンを押せば、右端の猫にピントが合った写真が撮れます。
このような特別な構図を撮るとき以外は、ピント合わせをあまり気にする必要はありません。