写真術 | No.15 構図は大胆に
「毎日のように愛猫の写真を撮っています。でも、あがってきた写真を見ると、どれも同じような感じになってしまって・・・・」
あまり意識しないで撮ると、正面を向いた全身ポーズの写真が多くなります。仔猫なら成長記録が楽しめますが、1歳を過ぎると大きさもそれほど変りませんから、バックは違っても雰囲気は同じ。
「ウチの猫の可愛さを写真に残したい」と思って撮ると、どうしても猫の顔ばかりに目が行ってしまいがちです。記録とはまた違う「作品を創る」という気持ちで、撮ってみませんか。
猫写真は被写体の猫と背景で構成されています。構図とは、被写体とその他の背景のバランスとで決まります。通常、猫写真を撮るときは猫だけを追ってしまうので、背景までなかなか気が回らないもの。しかし、背景と猫とのバランス、面積比、色、明暗などのバランスをいろいろ変えてみることによって、さまざまな構図が生まれてきます。
- 猫の顔だけではなく身体のフォルムを意識して構図を決める。
- アングル、カメラの位置、角度を変えて撮る。
この2点を意識して撮ると、マンネリを脱した写真ができると思います。もしいつも同じ位置でしか撮れないのなら、自分が椅子の上に乗ったり、しゃがんで見上げたりするだけでもかなり新鮮な構図になるはずです。